千倉駅から和田浦駅へ【千葉県南房総市】


『千倉(ちくら)』駅。
千葉県の房総半島を走るJR内房線の最南端の駅で、なんだか変わった形の駅舎。
ここが今回のスタート地点で、ここから海岸線を歩き、北上して行く。ゴール地点は3つ先の『和田浦(わだうら)』駅だ。

駅を少し南下して、浜辺へ。
昨日は雨が降り、さらに先月の台風の影響か、漂着物が多く、少々潮の香りというかニオイがしてくる。
天気予報では晴れる事になっていたが、ぼんやりとした空模様。

暑い!蒸し暑い!なんだか梅雨前に戻ったかのようだ。
半袖を持って来て良かったけれど、下は長ズボン。短パンを持ってくれば良かったくらいだ。
サーファーが多い。
サーフィンの事はよく分からないけれど、この時期だと良いのか、それとも連休だからなのかな?
広い砂浜。これならずっと浜辺を歩いて行けるかな、と思う途中、雨でできた川。
この程度なら靴を脱がなくてもそのまま行ける。
少し青空が見えて来た。海の色がグリーンに変わって来た。晴れていればおそらくとてもきれいなのだろう…。
さすがに越えられない川があるので、一旦国道沿いの歩道を行く。
410号線は『房総フラワーライン』と呼ばれていて、館山からずっと海岸線沿いに続いている道だ。
自転車持っている人なら、房総半島を回るのにきっと丁度良いのだろう。

途中『ローズマリー公園』という道の駅の前を通る。
再び浜辺へ戻る。
遊歩道があるのだが、この画像より手前、千倉駅方面は完全に漂着物で埋まってしまっていて歩けない。
重機が出ているくらいなのだから、相当ひどかったに違いない。
サーファーの大会か何かが催されているようで、和田浦駅に着くまでにこうした集まりが数カ所あった。
この日のために腕を磨いてきたのかな。
橋が見えて来た。
ここまでで、JRの『千歳(ちとせ)』駅、『南三原(みなみはら)』駅を過ぎている。ゴールまであと少しだ!
この辺りは砂浜は全く無い。すぐ側を国道とJRが通っているけれど、内房線の東京湾側のように、雨風台風で止まったという話はあまり聞かないような…?
国道を少しそれて、港町(和田漁港)を歩く。
和田浦海岸に到着。ここからは駅まではすぐ近くなので、電車の時間までここで休憩。
結局ここまでずっとあまりぱっとしない天気だったのが残念。

和田浦駅に到着。
南国ムード漂う駅舎内はちょっとした展示コーナーになっている。
あと10分ほどで列車はやってくるが、その前に跨線橋に上がってみると…。
おお、クジラの骨格標本か!デカい!
てっきり博物館かと思ったら、和田浦市役所だった。
列車がやって来た。
数年前は通勤でお世話になった元・京浜東北線の209系。都会の5分間隔でやって来るあの忙しい時刻表から、1時間に2本くらいののんびりした第二の人生を送っている。
海際の崖っぷちを走る姿はなんとなく不思議な感じだ。
『安房鴨川(あわかもがわ)』駅で降りて東京までの特急列車を待つ間に、海岸へ。
『鴨川シーワールド』などがある観光地だけあって、人が多い。
観光地として有名だとは思うけれど、その割にはこじんまりとした駅舎。
帰りの特急列車『わかしお』号。特に千葉県内で活躍している257系500番台。
近年には少ない、このゴツいロボットのような“顔”のデザインが大好き。

何度か(なるべく)海岸線を歩く機会はあったけれど、ここまで長く海を見て歩いたのは初めてだったかもしれない。天気がイマイチだったのは残念だったけれど、また別の機会の楽しみにしておこう。

(了)