パノラマ台【山梨県南都留郡富士河口湖町】


今回のスタート地点は、河口湖駅。
ここから路線バスで精進湖を目指す。

現在の気温は3.4度。
バスの本数はとにかく少ない上に、日曜日のみの運行のものもある。
事前にちゃんと調べておかないと、夏場はまだ良くても、冬は危険だろう。

精進湖入り口のバス停を降りて、湖沿いの国道を進み、登山口まで歩く。

いつ降ったのかは知らないが、ところどころ道路に雪が残り、凍り付いている。

先月行った山中湖方面と違って、車やバイクの集団は多く無いので静か。

朝早かったので、ちょっとお腹が空いて来たので、湖畔に下りて燃料補給。
ここからもうこんなに美しい富士山が見える!


登山口。

登山口を進むと、明るい林の中を進む。




木々の間から南アルプスの山々が連なってるのが遠くに見える。

三方分山、三ツ沢峠からの道との合流ポイント。

登山道は歩きやすいが、日陰となっているところは雪が凍り付いていて、気をつけないと転んでしまいかねない。

1時間ちょっとで登りきる。
そして、大展望が目の前に広がる。ここが『パノラマ台』。

青い青い空の下、富士山が裾野までほとんど遮るもの無くその雄大な姿を現す。

大室山が手前に見えていることから、ここからの景色を『子抱き富士』と呼ばれている。

これほどの展望だから、ここだけ人が多い。
行きのバスで僕が降りたところを見かけたという人が声をかけてきた。
僕とは丁度反対のコースでここまで来たそうな。
新潟から、東京の孫に会う途中、立ち寄ったという人もいた。

湖周辺にはホテルもいくつかあるので、泊まりがけでご来光を拝むのには絶好の場所だ。
でも、僕は日帰り。

帰りのバスも本数が少ないため、そろそろ降りる事にする。

僕は北側から上がって来て、本栖湖のある南側に抜けるコースをとっていたのだが、途中の雪が凍り付いた道などの事を考えると、陽の当たるこのコースで正解だったような気がする。

下る途中、『烏帽子岳』という山があり、パノラマ台よりは少し低い位置とはなるものの、ここでも富士山を楽しむことができる。
狭い場所でもあるのでほとんど人がいない。富士山を独り占めだ!



それから湖までの降りる道では誰一人すれ違うことは無かった。
時間的にもこれから上がってくる人はいないだろうから当たり前なのだけど。

下りきったところの国道沿いに林の中を歩ける遊歩道がある。
精進湖、本栖湖は元々青木ヶ原の樹海の中にあるような形でもあるため、林の中の遊歩道を歩いていても、樹海らしく薄暗く、溶岩流の後等がところどころに見られる。

バスのやってくる時間まで、ちょっとだけ余裕ができたので、湖畔を歩いてみることにした。

そしてバス停に行ってみると、時間を過ぎてもまだ来ない。
ただでさえ本数が少ないので、ちょっと不安な気持ちにさせられる。
でもまあ無事にやってきて、再び河口湖駅へと戻る。

もう午後5時を回っているので、当りはだいぶ暗くなってしまった。
お腹も空いて来たので、乗る電車を1本後にして、腹ごしらえにすることにした。

注文したのは、『吉田のうどん』。
山梨と言えば『ほうとう』だが、こちらも郷土料理として有名なようだ。
ちょっと硬めだけど、ほうとうほどぼそぼそした麺ではなく、つゆもほうとうのように濃い味噌味ではないのは好み。

帰りの電車の中は、暖房が効いていたので、疲れもあって終点までぐっすり眠りつつ、帰路についた。

(了)