日曜日、いつも通っている新宿のスポーツクラブの帰りにどこかに寄って行きたいと思い、久しぶりに柴又に行ってみる事にした。
日暮里から京成本線に乗り、京成高砂へ。そこから京成金町線に乗り換えるのだが、いつの間にか乗り換えホームの場所が変わっていてちょっとびっくり。
柴又駅に到着。
都内に済んでいると、こんな風に踏み切りを渡って反対側のホームに向かう事が少ないので、懐かしい気分だ。
柴又と言えば、『寅さん』。
昔はよくテレビでも流されていたけれど、小学生の頃は興味が持てなくて、いまだにちゃんと観た事がないなあ・・・。
銅像の周辺は今時のマンションなどが建ち並ぶ。
日曜日という事もあって、参道は人でいっぱい。
そこら中からいい香りが漂って来る・・・!
参道は短いのであっというまに山門が見えて来る。
猿回しがこれから行われるようで、その出番待ち。ドキドキしてるのかな・・・?
おみくじをひいてみたら、『大吉』!
まあ、悪いモノは出ないようになっているだろうけれど、嬉しい気分。
境内の一角には、あの大震災のための供養塔が建てられていた。
東京の下町からの祈り。
さて、一旦境内を出て、江戸川の土手へ。
再び境内に戻り、門を出て壁沿いの道を行く。
角にある『山本亭』。
ここが今日の目的地。
“建築された年は不明であるが、大正末期から昭和初期に作られたとされている。浅草でカメラの部品を製造していた合資会社山本工場が関東大震災で被害を受けたため、柴又に移転した際に瓦業者の屋敷の跡となっていたものを取得し、改修したものである。”
(Wikipediaより)
畳の部屋かと思えば、暖炉のある部屋があったりする。
パンフレットに描かれているイラストが竹久夢二『風』なのだが、まさにそういうイメージだと思う。
入り口の受付では、お茶を注文することができる。
「お好きな部屋でどうぞ。」と言われるので、『花の間』で待ってみる事にした。
コーヒーを注文して、待つ間畳の感触を楽しむ。
なんだかとても懐かしい感じがする。
もう午後4時を回り、閉館時間も近いこともあってか、客もまばらだ。
一時、他の客が誰もいなくなり、唯一人の空間となった。
庭園を見ながらお茶を楽しむ。なんという贅沢なひと時。
帝釈天の近くにこんな素敵な場所があっただなんて、今日は来て本当に良かった。
夏の暑い日に、ここでアイスコーヒーを飲むのも良いだろうなあ・・・!
(了)