四倉から久之浜へ


四倉から久之浜へ、昼ご飯を『浜風商店街』で!


前日は『広野町サマーフェスティバル』を楽しんだが、広野駅では9時前で終電となってしまう。
いわき駅から上野への特急も8時台で終わってしまう。さすがに各駅停車を乗り継ぐのも無謀なので、あらかじめいわき駅近くのビジネスホテルを予約していた。

今回も久ノ浜に行く事は考えていたので、昼ご飯を『浜風商店街』で食べてから帰ろうと予定を立てていた。
猛暑ではあるけれど、電車に乗って行くのはつまらないので、『久ノ浜』の一つ前の『四ツ倉』駅で降りて、海沿いの道(6号線)を歩く事にした。

駅からは15分も歩けば海岸に出られる。
広々とした砂浜の向こうに海水浴場が開かれている。
ここ『四倉海水浴場』は3年ぶりに海開きが行われた。今日は8月で夏休み期間とはいえ、一応平日だからか、来ている客もまばらだ。

海水浴場を過ぎると、すぐに『道の駅よつくら港』がある。
2009年にオープンしたが、その2年後の震災により被災、営業休止となっていたが、昨年のリニューアルオープンと共に復活した。

道の駅 よつくら港
http://www.429-love.jp/index.html

1階は物産店となっていて、野菜等の直売所となっている。
この時期らしく、桃がたくさん売られていて、その甘い香りに誘われたが(桃は大好物)まだこれから1時間ほど歩くのでまたの機会に・・・。
2階はフードコート、カフェなどとなっているそうだ。ご覧の通りとても眺めが良さそうだ。

駐車場付近には、こんなものが。

先月末に行われた、『四倉ねぶたといわきおどりのゆうべ』のものだろう。
今週末(17日、土曜日)には『四倉鎮魂、復興花火大会』が開かれるとの事。
広い砂浜でさえぎるものが無いから、きっと良く見えるだろう。

ネット上で調べると、この辺りの津波による被害も大きかったようだが、今では道路もきれいで船の残骸などを見かけることも無い。
歩いて簡単に過ぎてしまいそうになるが、ここでもまた多くの人たちががんばって、ここまで戻す事ができたのだろう。

四倉港は工事中で、係留中の船が見られないところを見ると、まだ港として使うことができていないのかも。

港を過ぎると、『太平洋健康センター いわき蟹洗 温泉』(撮り忘れ・・・)がある。
ここもまた甚大な被害を受けたが、先月営業を再開したとの事。

太平洋を一望できる立派なホテル。
ここなら駅から歩いても来れるので良いかもしれない。

ホテルを過ぎると、歩道のすぐ下は海となっている。
水がきれい。
結構な高さはあるが、それでも津波はこの高さを超えてきたらしい・・・。

久ノ浜に入る。

トンネルは二カ所あり、そのどちらも歩道用に分かれているので、車をよける必要も排気ガスで煙い思いをしなくても良い!

そしてそのトンネルの中がまたヒンヤリとして気持ちが良い!

2つ目のトンネルを超えると、『波立(はったち)海岸』。
弁天島と鳥居が見える。
橋へ降りる階段は封鎖されているので行けなかったが、いったん下を走る6号線を渡り、砂浜に降りてからなら行けそうだが、案外交通量が多くて危ない。
歩道下には『波立食堂』という店があったそうだが、今はもう無い。

しばらく歩くと左手に常磐線が見えてくる。5月に来た時の歩道に入ると、後はもういつも通りの久ノ浜へ・・・、と思ったが、だいぶ工事の範囲が広がっていて、新しく堤防もできつつあるようだった。
ここ一、二ヶ月ほどでずいぶん工事のスピードは上がったのではないだろうか?

もしかしてあの兜は撤去されてしまったかと思ったけれど、工事の進む中、同じ場所に残されていた。

東町、秋義神社。

そして『浜風商店街』へ。
今回もお客さんが多くてあまりお話しする事ができなくて残念だったけれど、また来ますから!

『久ノ浜』駅で電車を待つ間に、前からあったのかもしれないけれど、こんな看板が目に入った。
広野駅の東側同様に、こちらもこの東地区の整備も決まったようだけど、この看板を見る限りはあの一体を公園にしてしまうのだろうか?
きれいになるのは良いけれど、あそこにあった営みが無かった事にされるような気がして、石碑などが建てられたとしてもなんだかさみしい気がする。

(了)