竜田たつた駅【福島県双葉郡楢葉町大字井出字木屋】

竜田駅

竜田たつた駅は、2014年6月1日から営業を再開。そして現時点における常磐線の上野、水戸方面からの終着駅となった。

竜田駅は福島第一原子力発電所から直線距離約16kmの位置で、木戸きど駅と同じ楢葉町ならはまちにある。

さすがに木戸駅と違って、無人駅ではない。
ただし、楢葉町自体は『避難指示解除準備区域』であるため、立ち入りは可能だが、宿泊は不可となっている。

台風が来なければ、この駅をスタート地点にして、さらに2つ先の『夜ノ森よのもり』駅(の西側)まで歩く予定だった。

ずいぶん前から計画はしていたけれど台風では仕方無い。
昨年はもう少し内陸側にある国道6号線を歩いたので、東側の海を目指す事にした。
楢葉町立楢葉北小学校
小学校の前を通り過ぎる。
グラウンドを走り回る子ども達の姿は、今も無い。この小学校は現在いわき市に仮校舎があり、子ども達はそちらに通っている。
ところで、この小学校の校長先生を画像検索すると…なんともユーモラスな姿を見る事ができる。きっと子ども達だけでなく、大人達からも好かれているのではないだろうか…?(笑)
龍田神社
小学校を過ぎてすぐに『龍田神社』がある事に気付いた。駅名はここからとったのだろうか?
龍田神社
龍田神社
龍田神社の紫陽花
鳥居をくぐり、参道を行く。背の高い木に囲まれた良い雰囲気だ。
少し境内を歩いてみる。
龍田神社の年間行事
年間行事では、今月夏祭りがあるはずだった。どんな祭だったのだろうか?
龍田神社
龍田神社
龍田神社
龍田神社
龍田神社境内
龍田神社
龍田神社の狛犬・吽形
龍田神社の狛犬・吽形の足下
龍田神社の狛犬・阿形
踏切から竜田駅を望む
道に戻り、踏切を渡る。
踏切から南を見る。駅の端が見えるが先程の列車はもうすでに折り返した後だった。
踏切から富岡駅方面を望む
踏切から北を見る。単線となる先は草に覆われている…。
昨年の4月に訪れた『富岡とみおか』駅はこの先なのだが、果たして再び繋がる日はやって来るのだろうか?
お地蔵さん
楢葉町の沿岸部に続く道
県道244号
試験的に植えられた稲
広い田畑は除染が進んでいないのか、雑草だらけだが、一区画だけ苗の植えられた場所がある。おそらく試験的に植えられたものだろう。

風、時折強く降る雨。
鳥のさえずり、木々の葉のこすれる音、セミの鳴き声。
遠くに波の音。

人の姿は、無い。
楢葉町を飛ぶ鳥
背の高くなった雑草の中から突然少し大きめの野鳥が2羽飛び立ち、驚かされた。巣があったのかもしれない。
でも考えてみると、田畑が無ければ巣はあって当たり前かもしれない。
人の手がつけられなくなった事で、鳥の単ができるようになったのなら、このままで…なんて考えてしまう。
残された家
霞がかった海岸線に建物が見える。
家だったのだろうが、なんだか舟のようにも見える。
もう少し近づけたら、そこをゴール地点にして駅に戻る事に決めた。
残された家
楢葉町の残された家
歪んだガードレール
井出川河口の残った橋げた
楢葉町の残された家
近づいてみると、橋の落ちた川向こうにある事が分かり、すぐ近くに行く事はできなかった。

どんよりした灰色の空と海。
なんだかとてつもなく遠い場所に来てしまったかと錯覚する。

でも、晴れた日なら、きっととても美しい景色が見られるに違いない。
また来よう。
野草の花
野草の花
2011年のままの看板
駅に戻る。
ふと、アニメのキャラクターが描かれた看板が目に入った。
イベント開催の告知のためのものだが、日付は2011年3月19日からとなっていた。
竜田駅構内
竜田駅ホーム
竜田駅跨線橋
竜田から久ノ浜への切符
次はこの2日間の最後の目的地、久ノ浜へ…!
(続く)

2014.8.10