会場は震災前の公園に戻り、夜空に花を咲かせた。
上野駅。
今年の春のダイヤ改正から、『上野東京ライン』開業により常磐線は一部を除き品川発着となり、列車名は『ひたち』『ときわ』に変更された。
新たな着席サービスが導入され、自由席は無くなった。
いつも使う8時発いわき行きは上野発であるため、変わりはないように思えたが、16・17番線の改札口は無くなっていた。
ここで特急券を見せる事が、わずかに残っていた“旅情感”だったのだけれど、それすら無くなり、さみしい気もする…。
勝田で行われる音楽イベント、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のため、今年も車内は大混雑。
でも、勝田駅を過ぎればあっという間にガラガラ。
今回は直接
少し前にいわき駅周辺でホテルを予約しようとは思ったものの、どこも満室。そういえば久ノ浜周辺でも営業再開されたホテルがあったような、と思い、WEBで検索、そして電話。運良く予約できたのが今回二泊三日でお世話になった『ホテル高木屋』さん。
現在利用者は工事関係者が多く、彼らの食事の時間帯がバラバラである事もあって食事を出せない、という事で素泊まり。
では食事は、というと、同じ久之浜にある仮設商店街『浜風商店街』の『からすや』さんで食べる事を想定していたので、問題無し。
チェックインの前に遅めの昼食。
食べ終わると、いつものお店の方々とお話をしつつも、遠方から訪れた見学客のお茶出しをちょっとお手伝い。
午後3時を回って、チェックインをしに行く。
ここからは1kmも歩かない場所にホテルがあるので、とても便利!
部屋内にはバスルームは無いので、共同の浴場のシャワールームで汗を落としてから再び出かける。
祭りは午後3時からで、既に始まっている。
広野駅に到着。一昨年、昨年は駅の駐車場が会場であったため、駅周辺はとても賑やかだったが、今年はとても静か。
『広野町サマーフェスティバル2015』の会場は、駅から2.6kmほど6号線を北上した位置にある、『二ツ沼総合公園』にて行われる。震災前はそこで行われていたそうだが、工事関係の拠点ともなっていたため、駅前が会場となっていた。今年はとうとう元の場所に戻ったというわけだ。
公園はすでにたくさんの人が集まっていた。
以前訪れた時は、まだ周辺は除染中で、工事関係の建物が広場に設けられ、遊びにやってくる人は皆無だったが、今は子どもたちが遊具で遊ぶ声で溢れている。
ステージでは今年も『広野昇龍太鼓』が披露され、その音が体を震わせた。
そして午後6時半近く、セレモニーが行われ、町長の遠藤 智氏、来賓からの挨拶が行われ、メインイベント『音楽花火』が始まった!
ち、近い…!
カメラは広角レンズで全体を写るようにしているが、体感的にはすぐ目の前、という感じで大迫力。
少々風はあるが、煙が滞留してしまう。
時折、燃えカスが数メートル先にポトリ(笑)。
祭りの最後は、納涼盆踊り。
まだもうちょっと祭りの盛り上がりの余韻は続くけれども、そろそろ列車に乗って帰る事を考えなければいけないので、名残惜しいけれど、会場を後にする。
暗い道を歩いて広野駅へ戻る。
静かな広野駅。
今年もまた広野町の方々と一緒に花火を楽しむ事ができました。
みなさん、おつかれさまでした。
2015.8.8
(了)
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