ふたばワールド2015 in ならは【福島県双葉郡楢葉町大字大谷字上ノ原地内・楢葉町総合グラウンド】

ふたばワールド2015 in ならは

福島県双葉郡楢葉ならは町。
9月5日の避難指示解除から約一ヶ月。

常磐線・竜田たつた駅、午前9時30分。
祭りに向かう人々で、小さな改札口はちょっと混雑模様。
駅前には会場までの送迎バスも待っている。
竜田駅
道は知っているので、まずは楢葉町役場まで歩いて目指す。
楢葉町役場の手前には、仮設商店街『ここなら商店街』がある。
楢葉町役場
楢葉町総合グラウンドの駐車場には大型の観光バスがズラリ。
楢葉町総合グラウンド駐車場
あと少しで開場となる午前10時だが、もうすでにたくさんの人が集まっていた。
ふたばワールド2015 in ならは
まずは、『ならは天神太鼓うしお会』による演奏。
ふたばワールド2015 in ならは・ならは天神太鼓うしお会
ふたばワールド2015 in ならは
オープニングセレモニーでは町長、各関係者からの挨拶が行われ、祭りは始まった!
ふたばワールド2015 in ならは
ロドニー・A・グリーンブラット氏によるライブペインティングの様子。
プレイステーションで人気を博したゲーム『パラッパラッパー』のキャラクターが描かれ始めた。
『タマネギ先生』が懐かしい!
ふたばワールド2015 in ならは・ロドニー・A・グリーンブラット氏によるライブペインティングの様子
会場内は、各町村からの出店もたくさん。良い香りがそこら中から漂ってくる〜!
ふたばワールド2015 in ならは
元サッカー日本代表の武田修宏氏、小島伸幸氏による『J-VILLAGE分校』。
子どもたちが元気よく的に向かって蹴りだす!
ふたばワールド2015 in ならは・J-VILLAGE分校
楢葉町の名物料理『マミーすいとん』。醤油味と味噌味があったけれど、醤油味を注文。懐かしさを感じる味だ。

楢葉町にあるJヴィレッジにて、合宿を行っていたサッカー日本代表の監督(当時)であるフィリップ・トルシエがこれを食し、故郷のおばあちゃんの味に似ていることから「マミーすいとん」と名付けた。これによって、その存在が全国的に知られるようになった。
(Wikipediaより抜粋)

ふたばワールド2015 in ならは・マミーすいとん
ステージでは、『よさこいふたば連合チーム』によるよさこいが始まった。
まずは、『かわうちよさこいクラブ』。
ふたばワールド2015 in ならは・かわうちよさこいクラブ
『チーム富岡さくらYOSAKOI』
ふたばワールド2015 in ならは・チーム富岡さくらYOSAKOI
『Wonderなみえ』
ふたばワールド2015 in ならは・Wonderなみえ
『楢葉天神龍舞』
ふたばワールド2015 in ならは・楢葉天神龍舞
最後は全てのチーム、そして観客を巻き込んでの大盛り上がり!
ふたばワールド2015 in ならは・よさこいふたば連合チーム
ふたばワールド2015 in ならは・よさこいふたば連合チーム
ふたばワールド2015 in ならは・よさこいふたば連合チーム
ふたばワールド2015 in ならは・よさこいふたば連合チーム
開場の中心では、中華の鉄人・陳 建一さん特製『ゆず太郎大鍋』が配られ始めた。
ふたばワールド2015 in ならは・ゆず太郎大鍋
『ふたば福幸(ふっこう)なべ』。
楢葉の特産品である鮭を使い、ほんのちょっと辛みのあるスープで子どもから大人まで楽しめる味だ。
ふたばワールド2015 in ならは・ふたば福幸(ふっこう)なべ
福島県大熊町のマスコットキャラ『おおちゃん』の起き上がり小法師、『おおちゃん小法師』。
ふたばワールド2015 in ならは・おおちゃん小法師
完成したロドニー・A・グリーンブラット氏によるライブペインティング。
ふたばワールド2015 in ならは・完成したロドニー・A・グリーンブラット氏によるライブペインティング
巨大アート『ユズれない願いの木』には、メッセージがたくさん集まった。
ふたばワールド2015 in ならは・巨大アート『ユズれない願いの木』
ステージでは、アイドルグループ達の歌とともに、野太い声援が響いていた…。
ふたばワールド2015 in ならは
陸上競技場では『ふれあいサッカー教室』が行われていた。
ふたばワールド2015 in ならは・ふれあいサッカー教室
ふたばワールド2015 in ならは・ふれあいサッカー教室
午後1時。ふたばワールドは午後3時くらいまでなのだけれど、他にも寄って行く場所があるので名残惜しいけれども会場を後にする。
次はどこで開催されるのだろう?もしかしたら閉会式の時に発表されていたのかな?
ふたばワールド2015 in ならは
駅へ戻る途中、食品スーパー『ブイチェーンネモト』も営業再開していたのを発見!
まだまだ生活を戻すには色々と足りていないものが多い。
道の途中、立てなおしている最中の家屋を見るとともに、二ヶ月前にはあったはずの家屋が無くなり、更地と化した場所もあり、それが果たして再建するためのものか、あきらめたものなのかは分からない。

避難指示解除から一ヶ月、まだまだ町に戻ってくる人の数は少ない。
高台から見える常磐道の下の田畑には、黒い袋(フレコンバッグ)の群れ。
かさ上げ、防潮堤工事の進む沿岸部。
ここからたった3キロほど北に行くだけで、そこは帰還困難区域を含む富岡町。

先行きの見えづら過ぎる中、苦渋の決断でもある避難指示解除。
それでも、少しづつであっても、前進を続ける。
そんな姿をもっと多くの人達に、テレビや新聞、ネットの向こうの事としてでなく、自分の目で見て、歩いて、感じに来て欲しい。
そして、誰か次の人に伝えて欲しい。
食品スーパー『ブイチェーンネモト』も営業再開
まだ少し電車がやってくるまでの時間があるので、龍田たつた神社に寄って行く。
たった二ヶ月では特に変わりは無いけれども、いずれここでもまた地域の祭りなども行われたりするのだろう。
龍田神社
龍田神社
龍田神社
踏切から富岡駅方面も変わらず…。

駅に戻ると、どうやら列車の到着が遅れているらしいアナウンスが流れた。
10分ほどの遅れだったので、一安心。
上りの列車の中には、先ほどの会場でのアイドルグループの応援に駆けつけて来た人たちの姿があった。でも、いわきまでの途中の駅で降りる様子が無かったのは残念。
せっかくここまで来てくれたのだから、被災地の今の姿を見ていって欲しかった…。
踏切から富岡駅方面を望む
いつものように久ノ浜ひさのはま駅で降りて、『浜風商店街』へ。
ちょっとおそめの昼食を『からすや』さんで食べる。今回も炒飯だ!やっぱり美味しい!
浜風商店街・からすやさんの炒飯
今日も商店街は団体の見学客が訪れていた。その合間の店の主人達の姿。

見学客の方たちは大きな被害を受けた沿岸部もきっと行ったに違いないが、現在はかさ上げ工事と防潮堤工事であまり広範囲を立ち入る事はできない。
住宅の基礎跡も撤去された今は、ただの巨大な工事現場でしかなく、どんな被害を受けたかを想像するのも難しい。
仮設商店街内には、被災直後の写真を多く展示しているが、店を波によって流された事を知って、改めて驚いているそうだ。

また元気なおばちゃん達に会いに来て欲しい。
僕もまた、何度でも来よう。
浜風商店街・休憩中
さて、日も暮れて、今回の旅も終わりを告げる。
今回は、前日とその前に何度か通っている、茨城県常総市での水害ボランティアでの活動後で疲れがあったものの、あの笑顔をまた見られてやはり来て良かったと思う。

次に来られるのは来年の3月だろうか。その頃には常総市の状況も変わっているだろう。
常磐線・久ノ浜駅
常磐線・いわき駅
ひたち28号・品川行。帰りの列車に乗る時は、いつも切ない気分。
ひたち28号・品川行
今回のお買い物。
左は福島県民のソウルフードらしい、『酪王カフェオレ』。美味しくていつも2本買うのだが、内1本は帰りの列車内で楽しむためのもの(笑)。
右2つは浜風商店街で買った福島県のお米『天のつぶ』。以前、広野町の直売所でも買った事があるのだが、今回は行けなかったので、商店街で販売してくれるのは嬉しい。
そして右端はみそづけ。秋田県のものだが、確か以前秋田の方が来た時に、ここで販売できるよう交渉があったとか、だったかな?味見してみたら美味しかったので購入。
ふたばワールド2015 in ならは

2015.10.10

(了)

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