岩手県岩泉町・災害支援活動:2016.11.6〜11.28【岩手県下閉伊郡岩泉町いわてけんしもへいぐんいわいずみちょう


台風10号により甚大な被害を受けた、岩手県岩泉町での災害ボランティア22日間の記録です。

11月5日(土)の午後10時50分、深夜バスでバスタ新宿から盛岡駅西口へ。
カーテンで閉め切った車内からは外の景色は見えず、トイレ休憩で立ち寄るサービスエリアで寒さが変わってくる事で北へ向かっているんだ、となんとなく感じられました。

6日の朝6時に盛岡駅に到着。
当初の予定では、ここでしばらく路線バスを待つつもりだったが、知り合いからの連絡で、友人が車で岩泉町ボランティアセンターまで送ってくれるという事で、お言葉に甘えさせて頂きました。

さらにその前の案として、岩手県社協によるボラバスに申し込もうとしたけれども、抽選からハズレてしまったのでした。
ボラバスに参加できた場合は朝から活動ができたわけですが、ハズレたので路線バスで昼の到着となり、午後から活動となる…。

送って頂いたおかげで、朝イチで活動、さらに道中色々話を聞くことができたのは本当に良かったのでした。

【6日(日)】
1日目は浅内あさない大沢おおさわのお宅で、ボラセンから車で30分ほど盛岡方面に行った場所でした。
おじいさんが一人暮らししていて、家のすぐ裏から土砂が崩れてきて、それとともに下の道路まで流されたそうです。幸い命に別状はなく、現在は入院中という事です。
家の裏には沢ができた状態で、現在も水が流れています。
昨日は息子さん夫婦が来られました。
この一帯はまだ電気が復旧しておらず、来る途中も電柱を建て変えている工事の真最中でした。
依頼は泥出しと荷物出し。
既に何度かボラの手が入っているとはいえ、床下は完全に泥で埋まった状態でした。
岩洞湖
道の駅 三田貝みたかい分校
浅内あさない大沢おおさわ
【7日(月)】
8名で作業を行い、2日目ではだいぶ泥を出す事ができました。
まだ継続案件となり、僕自身もまたこちらのお宅に入ろうと思います。

昨晩から泊まっている『B&G海洋センター』は、
“ボートレース収益金からの支援により、プール・艇庫・体育館などからなる「B&G海洋センター(全国472ヵ所)」を建設するとともに、海洋性スポーツを通じて青少年の心と体の鍛錬や育成を目指す組織「B&G海洋クラブ(全国280ヵ所)」を登録しております。”(公式サイトより引用)
とあり、発災後はその機能を停止して、ボランティアの方々に向けての無料宿泊所として開放して下さいました。
元々宿泊施設としての機能は無いので、風呂や炊事場などは無いのですが、歩いて10分圏内に被災者・復旧工事関係者・ボランティア活動者に無料で使える温泉施設『ホテル龍泉洞 愛山』があるので、利用させて頂きました。少々お湯は熱めです。
B&G海洋センター
宇霊羅うれいら
沢のできた跡
『ホテル龍泉洞 愛山』の鉄道ジオラマ
【8日(火)】
3日目も同じお宅へ。今日も泥だしで発災から時間が経っていますが、やっとここまで来たのかな、という感じです。
荷物を運び出した物置きは解体されました。お孫さんが描いたであろう戸の落書きも、もうここにはありません…。
今日は時折雨がパラつきましたが、天気雨状態で特に作業には支障無し。
お陰で、帰り道には虹を見る事ができました!
明日は家主さんのご家族がみえられて、大工さんとの打ち合わせという事で、お休みです。
代わりに、別の依頼宅へ向かう予定です。

今日も被災者及びボランティア向けに無料開放して頂いている、『龍泉洞温泉ホテル』にて疲れを癒やしました。こちらは『愛山』と違ってお湯は温め。
被災した近所の子ども達も温泉を楽しんでいる様子でしたので、少しほっとしました。
B&G海洋センターでは、スタッフの方々が作ってくださった汁を皆で食べて温まりました。美味しかったです。ありがとうございました!
【9日(水)】
4日目はかど地区へ。
朝のボラセン集合時から雪は既に舞い始め、現場に向かう途中では吹雪いてくる位でした。
泥出しがメインで家具が少しある、という事でしたが、むしろ家具の方が多く、泥に浸かったまま悪臭も放っている状態でした。
川のすぐ近くのお宅で、付近にも土砂で埋まった家屋が多く見られました。
この地域も既に何度もボランティアの手が入っているにも関わらず、未だに泥出しを必要としている事に驚かされます。
作業中は晴れ間が出つつも吹雪いて来る状況で、気温は0度まで下がりました。

現在までに岩泉町に訪れたボランティアの数は、14860人だそうです。
この数を多いととるか、少ないととるか…。
かど地区
【10日(木)】
5日目はリーダー役として一昨日向かった浅内大沢の依頼者宅にて、泥出しを行い『完了』となりました。
ただし、それは家主さんが家屋の解体を望んだ場合で、もし改築するのであればもう少しだけ作業を行う、としました。
解体であれば補助金も出るので、その話を聞いた家主さんには迷いが生じた様子だったそうです。
ひとまず後日ご家族が現在の様子を見てから決定するとの事でした。
解体を選択した場合は今までの作業は無駄に思われるかもしれませんが、そうではなく、その判断をするための作業だったとすれば、それで良かったのだと思います。
被災者自身に迷いが生じるのは無理もない事です…。
めずらしいボンネット型トラック
浅内駅跡
【11日(金)】
今日は参加者が足りないまま、かど救沢すくいざわでの泥出しに向かいました。
気温は低く、集合時からパラついていた雨が、次第にやや本降りになってきました。
依頼者のお宅では、熊を生け捕るためのドラム缶でできた罠が泥の中に埋まっていて、それも掘り起こして引っ張り出しました。
川がすぐそばを流れていて、発災時にはそこに掛かっている橋がいくつも落ちてしまいました。
救援もなかなか入れず、しばらくの間この地区は孤立してしまったそうです。

冷たい雨の降る中、昼休みは熊を罠に追い込む犬たち(甲斐犬)と戯れて疲れを癒やしました。
顔中ベロベロに舐めまくられたのは、きっと汗による塩分が美味しかったのだと思います(笑)。可愛かった〜!!
午後は別の班もヘルプにやってきましたが、すぐ近くにある公民館での泥出しの依頼もあって、『継続』として本日は終了となりました。
かど救沢すくいざわ
【12日(土)】
今日も昨日の継続で、物置きの泥出しと公民館の床板剥がしと床上の泥出しを行いました。
始めは5人で現場に向かいましたが、後から他の班や助っ人の方々がいらして、20名を越える多所帯となりました。
とはいえ、やはり終わらせる事は難しく、しばらくは継続となりそうです。
また、1名が泥の中に埋まっていた鹿の角を踏んづけて怪我をしてしまいました。多少の出血はあったようでしたが、さほど深い傷にはならなかったようでした。
災害ボランティアでは、様々なものが怪我の元となりますが、まさかの鹿の角です。何が危険となるかは分からないので注意しましょう。

今朝はトイレで震度4を感じ、昨日とは打って変わってとても良い天気になりました。
ボラセンでは炊き出しが行われ、美味しいラーメンをいただきました!
土日はボラ参加者が増えそうです!
甲斐犬の“ラン”
【13日(日)】
今日も公民館の床板剥がしと床下の泥出しを行いました。
残念ながら、ボラ参加者が集まらず、5人での作業となってしまいました。
床下は約40cmの厚みの泥が詰まり、乾いてもいない状態でした。
石はあまりないものの、水を含んでとにかく重い!
昼からは参加者が集まれば10名追加、という予定でしたが集まらず、2名のみという状況でした。
それでもその2名の方が来て下さったおかげで作業は進めやすくなりました。

本日の炊き出しはカレー!美味しくて2杯も食べてしまいました(笑)。

明日からは3名で床板剥がしと床下泥出しを行う事になります…。
全く人手が足りていない状況です!
平日は難しいかもしれませんが、どうか少しでも手伝って下さる方が来てくれる事を祈るばかりです。
建設が進む仮設住宅
【14日(月)】
今日も公民館の床板剥がしと床下の泥出しを行いました。
連日参加でなくても参加者が集まって、8人で作業を行うことができました。
コンパネが全てビスどめという変態仕様の公民館には全員が『?!』という思いでした(笑)。
若い人、しかも連日参加という方も来てくれて嬉しい限りです。
今日は押入れの床下の泥出しを一人で行っていたので、腰がダルいです…。
【15日(火)】
今日は総勢12名で公民館の床板剥がしと床下の泥出しを行いました。
ここ数日は連続でリーダー役ですが、困った事に僕のスマホでは電波が届かなく、タイムキーパーと報告役に徹してます(笑)
おかしいなあ。MVNOとは言えドコモの回線使ってるのに…。
天気も変わりやすく、午後からはまた雨に降られてしまいました。
一部床下が狭く一人入るので精いっぱいで、床板を外せない箇所は潜っての作業。折りたたみスコップを持って来て良かった!
なんか一人だけやたら泥まみれだったような…(笑)
人数が多かった事で、泥出しのスピードも速く、地区長の判断で残すは床下のビニールと外の泥の片付けと仕上げとなりました!
【16日(水)】
今日はかど中瀬なかせの小本川のすぐ近くのお宅の床板剥がしと床下泥出しを行い、完了となりました。
発災時にはやはり床上浸水となり、庭の物置きなども流されたそうです。
作業は二畳程度だったので、残った物置き内の片付けを行なった後は、昨日まで作業を行なった救沢のお宅に伺い、泥出しと敷地内の水路に詰まった土砂を潜って掻き出しました。
連日入っていた場所でもあったので、朝からこちらに派遣されれば良かったのですが…。うーん…。

今日は風が強く、気温も下がりましたが、B&Gに戻ると、スタッフの方が温かい汁を作って待っていて下さいました!ごちそうさまでした!
『八重桜』は本日の参加者が持って来たものです。僕はお酒はあまり飲めないですが、美味しく頂きました。
かど中瀬なかせ
【17日(木)】
今日はまた救沢のお宅で、水路内に詰まった土砂を掻き出しました。
この土砂が溜まったおかげで、水路の外に水が溢れ出て、さらに被害は大きくなったようです。
時間も経っていて、硬い!
水もまだ流れていて、手が冷たい…。
ツルハシで柔らかくしながら時折大きな石が出ながらも、連携をとって土砂を外に出しました。
ほぼ貫通でき、少々土砂を残したところでタイムアウト。
明日で完了予定です。
さて今夜も温泉で疲れを癒やそう…!
【18日(金)】
昨日の続きで、救沢のお宅で、水路内に詰まった土砂を掻き出し、完了となりました。
水路は貫通しましたが、横からしみ出している水は水路自体を直さなくてはならないので、それは町に任せる事にしました。
早めに終わらせたので、家主さんに他にやる事があるかどうか訊ねたところ、小屋の中の床板剥がしと泥出しをして欲しいという事で作業を行い、こちらも完了となりました。
救沢のお宅とは今日でお別れです。多分…。
長く居た場所と離れるのは切ないですね。
でも、これで生活の再スタートができるのであれば、喜ばしい限りです!
【19日(土)】
14日目はかど日影名目利ひかげなめりのお宅にて根太消毒を行いました。
【20日(日)】
小川中学校の近くのお宅にて泥出しと家具の運び出しを行いました。
以前作業を行なった場所とは川向かいの位置で、その時に気になっていたお宅でした。
屋外と屋内の2チームに分かれて作業、約20名で行いました。
6畳間部屋を2つほど終えた後、台所と思わしき場所に入ったのですが、コンロやシンクが完全に埋もれていて、最初は何があるかわからないほどでした。
ようやく一部床が見えて、シンク下の扉や引き出しが出たところでタイムアウト。継続となりました。
扉の中に漬物などが無いよう、祈ります(笑)。

昼休みはすでに統合された小川サテライトにて食事をとる事にしました。
その道中、その近所に住んでいるおじいさんが道路を渡り切ろうとした所で転倒してしまったので、起こして家まで支えて送りました。
家とはあともう少し、というところだったのと交通量が少なかったのは幸いでした。
丁度今回のメンバーの人が近くにいたので手伝ってもらいましたが、やはり人を支えるというのは難しいですね…。

さて、今日で岩泉に入って2週間が経ち、当初はボラセンも最終日となる予定だったのが1週間延長となりました。
しかし残念ながら、無料宿泊所として使わせて頂いた、B&G海洋センターは延長はできず、別の場所(ふれあいランド岩泉)が宿泊所となります。
今夜はB&G海洋センターに泊まらせて頂くのですが、その代わりに明日はこちらのお掃除をする事になっています。
1日ボランティアはお休みし、その後また活動に入ります。
岩泉町役場小川支所(旧・小川サテライト)
【21日(月)】
ボラセン延長第1日目であり、昨日のニーズの継続は気になるところですが、本日は災害ボラは1日お休みして、今まで無料宿泊所として利用させて頂いた、B&G海洋センターのお掃除でした。
あらかじめ数日前から募った計7人で行いました。
まずは皆さんが就寝場所として使っていた2階のマットと畳の掃除、パーティションの片付けから。
それらを片付けた後は、床の雑巾がけ。全員で端から端まで拭いて行きました。何だか小学生にでも戻った気分(笑)。
ピッカピカになりました!

ここで様々な場所からやってきた多くのボランティアの方々が過ごし、岩泉町のためにその手を差し伸べてきたのだと思うと、感慨深いものがあります。
どんな想いを秘めて、この地にやって来たのでしょう…。

1階に道具などを片付けた後は、食事場所として使っていたフロント、廊下、下駄箱、玄関の掃除。
ボランティアの皆さんが使っていた部分が終わったら、建物の隣にある屋内プールの片付けのお手伝い。
他に洗濯機の移動などを行なったところでお昼。
昼は『藤久』で食事。
トンカツや天ぷらが美味しく、天丼は具の種類も多く、カツ丼は肉厚!
とても美味しかったです!

午後も手伝おうと思ったところで、臨時の災害ボラの依頼が入り、2名で川沿いに残された土のうの回収と廃棄に向かいました。
むかい町に流れる川沿いの遊歩道に置かれた土のうを運ぶ途中、付近のやや密集した住宅街を見る事になりましたが、軒並み1階部分が浸かった跡が残され、既に土砂などは撤去済みでも被害が酷かった事は簡単に想像できます。

作業を終えて、B&G海洋センターに戻るともうすぐに次の宿泊施設である、『ふれあいらんど岩泉』に向かう時間となりました。
B&G海洋センターのスタッフの方からは、暇ができたら、寄って行って下さいと言われると、なんとも嬉しいやら切ないやら…。
本当にお世話になりました!
こんなに居心地の良い場所を提供して頂き、感謝しております。

『道の駅いわいずみ』に向かう道すがら、外の景色を見ると、手つかずのまま泥に埋もれた家屋、ひしゃげた車などが見られました。
まだまだ元に戻るには長い時間が必要です。
明日からも、また災害ボラを頑張ります。

ウレイラの山の麓より。
雑巾がけ!
【22日(火)】
今朝の地震と津波警報、そして潮位の変化には驚かされました。
全ての人において、“5年前の教訓”が活きたであろう事を望みます。

『ふれあいらんど岩泉』から始まったボラセン延長2日目(B&G清掃チームは本日から)。
今回はまた救沢での新たなニーズに参加しました。場所は先日ずっと入っていたお宅の川を挟んで向かい側の商店で、床板剥がし、床下の泥出し、荷物出しを行いました。
商品なのか、私物の生活品なのか分かりませんがとにかく大量でした。
床下は泥を掻き出していると、水分が多くなり、どうやら裏山からの地下水がしみ出している様子でした。
最終的には解体という事ですが、建て直し時に地下水をなんとかできると良いですね。
ふれあいらんど岩泉・コテージ
【23日(水)】
以前から入っているお宅の納屋の床板剥がしと泥出しを行いました。
ボラセンで活動先の参加名簿に既に僕の名前が書かれているという…選択の余地ナシ(笑)。

今日の救沢は晴れつつも雪が舞う寒い1日となりました。
早めに終わりそうなので、他にやる事を聞いてみると空いている場所に花を植えたい、という事で、泥(土)をその予定の場所へ運びました。
栄養のある土でしょうから、きっとたくさんきれいな花を咲かせる事ができるでしょうね!
畑ができたところで活動は完了。
救沢とはお別れです。
落ち着いた頃、花いっぱいになった畑を見てみたいですね…!

少し時間が残ったので、他のチームの応援に袰綿ほろわたに向かいました。
向かってみると、ほとんど手つかずの状態にも思える川沿いの一帯が車窓から見られました。
まるで廃墟…これであと1週間でボラセン閉鎖か、と思うとやるせない気持ちになりました。
ボラセン閉鎖まで日は少ないですが、それまでにできる事はしておきたいですね。
それにしても寒かった…(*_*;
【24日(木)】
昨日からボラセン側で指定されていた、上救沢かみすくいざわのお宅に向かい、床上の泥出しと家財の運び出しを行いました。
本日がボランティアの手が入る初めての日という事で、まだまだ手つかずのままのお宅はたくさんあるのだと、改めて気付かされます。
今回は13人という大人数で作業を行なったのと、家のご主人たちによって既に多くの家財を出されていた事で、思っていた以上に泥出しは速く進みました。
それでもやはり泥は出しきれず、継続となりました。
結果としてはおそらく参加者全員は満足されたかと思います(こちら側が『満足』と言ってはいけないですが。)が、どうもペースを乱す方もいて、休み時間を先に切り上げて作業に戻り、それにつられて他の方達も動いてしまう感じでした。

本日も寒い1日で、まさかの東京での雪模様…!
岩泉では降っていないので、テレビのニュース映像で見る、まるで逆転したかのような天候にはちょっと不思議な感じでした。
上救沢かみすくいざわ
【25日(金)】
引き続き、上救沢かみすくいざわにて 床上の泥出しを行いました。
さすがに昨日ほど人数は必要なかったので、8人で作業を行いました。

泥出しを終え、家主さんに見てもらうと、今まで約3ヶ月、自分達の手で少しづつしか片付ける事ができなかった事もあって、とても喜んでもらえました。
1日半で作業を終える事ができたのは、その3ヶ月間コツコツと家財などを出し続けた事がその速さに繋がったのだと思います。
家主さんも本当にお疲れになったでしょう…。

午前中に完了できたので、本部に問い合わせると、救沢のお宅でニーズがある、という事で、そのまま歩いて現場へ向かいました。
今回は今まで出た廃棄物を今後敷地内に入って来るであろう重機のために移動したいという事でした。
こちらも案外早めに終わったので、休憩がてらにまた甲斐犬のランをモフりまくってから現場を後にしました。

今度こそは最後の救沢となるか、それともボラセン閉鎖まで関わることになるのか…?
最近はボラセン側から救沢を任せられるようになりました。信頼された証拠なのだろうと、こちらとしても嬉しい限りです。
【26日(土)】
今日の午前中は、袰綿ほろわたのとあるお宅の敷地内の泥出し、という事でしたが、イマイチはっきりしない境界線と緊急性の低さで、前日からの継続ではあったものの早めに切り上げ、次の場所へ向かいました。
袰綿は先日も入り、その近くだったわけですが、一見無事そうな家屋も裏を流れる小本川の側を見ると1階部分が潰れたままになっている所が多く見られました。

次の場所は、ボラセンよりも小本おもと側の袰野ほろので、既に入っているメンバーの追加として向かいました。

ガラスハウス内の泥出しを行う依頼でしたが、ハウスは大きく、作物を育てるために温水が通るパイプが土中にいくつも埋められていて、すぐに泥出しを行う事ができない様子でした。
がれきもたまっていたのを先発のメンバーにより撤去がほぼ終わった状態でしたので、パイプを除けば泥出しに専念となります。
先発メンバーも含めると30名近く集まっての作業となり、ある程度進んだところで継続となりました。
先発メンバーのリーダーは現地から帰宅すると言う事なので、急遽リーダーを引き継ぎ、ボラセンにて報告。

そして明日はボラセン最終日。
その最終日をリーダーとして終わらせる事になります。
というか、もうどこの現場に行ってもリーダー役となるようですが(笑)。
袰綿ほろわた
袰野ほろの
楽天イーグルス・岩泉球場
入所者9名が洪水被害で死亡した高齢者グループホーム・楽ん楽ん
【27日(日)】
22日目、ボラセン最終日。
ボラ参加者からはよく耳にしていた、安家あっかに行ってきました。
依頼は『オープンジャパン』さんと一緒に泥出しでしたが、途中から床下潜りも協力させて頂きました。
修復前の撤去作業は済んでいるとはいえ、安家川の両側にある家屋は崩れ、ここもまた、あれから3ヶ月が経った姿とは思えませんでした。

最終日の帰りのボラセンでは、感謝のおもてなしで迎えて頂きました。
あっという間の3週間でした。
大した事はできませんでしたが、これで少しでも再スタートに向けてのお手伝いができたのなら幸いです。
今まで活動されてきた方々、そしてボランティアを支えてクダさった方々に感謝いたします。
安家あっか
【28日(月)】
通い慣れたボラセンへの近道。
朝日に照らされるウレイラ山。
コンビニのおばちゃん。
スーパーまつや、たけや、かぎや。
愛山の熱いお湯。
龍泉洞の温めのお湯。
午後3時を過ぎると急激に下がってくる気温。
いつも迎えてくれる社協の人達の笑顔。
浅内、小川、門、中瀬、向、袰綿、袰野、安家、救沢、上救沢…。

そして、
ここで出会った仲間達。

忘れたくない、覚えていたい。
岩泉町うれいら通り商店街
ふれあいらんど岩泉 - Spherical Image - RICOH THETA


ふれあいらんど岩泉 - Spherical Image - RICOH THETA


ふれあいらんど岩泉・多目的広場400mトラック - Spherical Image - RICOH THETA


岩泉町社会福祉協議会(岩泉町災害ボランティアセンター) - Spherical Image - RICOH THETA


岩泉町うれいら通り商店街 - Spherical Image - RICOH THETA


岩泉駅 - Spherical Image - RICOH THETA

2016.11.6〜11.28

(了)

◆ Google フォト
https://goo.gl/photos/62NboD94BWGbqoj46