銚子【千葉県銚子市】

“きみちゃん”、またね。

約2年ぶりに銚子に行きたくなって、時刻表を調べる。
東京駅05:21発の総武快速線で千葉駅、06:16発の各駅・銚子行きに乗り換えれば、08:01に到着する。
これなら特急しおさい1号《東京07:37発−銚子09:34着(2016年12月24日現在)》に乗るよりも1時間半も早く着く事ができるので、その分ゆっくり観光ができる、というわけで出発。

…でも、つい車内で寝過ごして千葉駅で降りるつもりが1つ先の本千葉駅で目が覚めて、急いで下車。5分後には上り列車が来るという事で、千葉駅での乗り換えにも間に合うことができた…。焦った…。

JR銚子駅から銚子電鉄のホームへ。そこで待っていたのは京王から銚電旧色復刻カラーになった2000形の姿。
乗ってみると、天井が見えない程のものすごい飾り付け！

クリスマスなので、今日は混むのかな、と思ったらそうでもなく、終点の外川（とかわ）駅に着く頃にはガラガラとなってしまいました。
外川駅のホームには、“銚子電鉄ネーミングライツによる新駅名愛称”という事で、“ありがとう”と付けられていました。
途中の笠上黒生（かさがみくろはえ）駅に至っては、“髪毛黒生”となっていて、車内の放送で「かみのけくろはえ」を連呼するので、思わず笑ってしまいそうになってしまいました。
なんだか銚子電鉄のノリが随分変わったように思えます。

外川駅の駐車場には謎の像が…。

地球の丸く見える丘展望館

『地球の丸く見える丘展望館』の最上階に出ると、肉眼でもよく分かるほどの富士山が見えました。

筑波山もよく見えました。

今年3月にデビューした、3000形がキャベツ畑の間を走っていく姿がありました。

銚子・地球の丸く見える丘展望館 - Spherical Image - RICOH THETA

展示室には、何やらUFO関連の資料が…。銚子電鉄のノリが変わった、というよりは銚子自体がノリを変えたようです。が、まさかのオカルト方面だとは…。

房総半島の南方向もよく見える。

展望館の喫茶室で少し早めの昼食をとったあとは、『屏風ヶ浦』を目指して海沿いの道を歩く。
醤油の香りが風に乗ってくると、ああ、銚子にやって来たんだと感じさせてくれます。

銚子・銚子マリーナ - Spherical Image - RICOH THETA

断崖絶壁の迫力を楽しんだ後は、犬吠埼灯台を目指して来た道を戻る。けれど、途中道をそれて犬吠駅へ。

やってきた2000形に乗り、『仲ノ町』駅、その車庫へ。

そこには引退したデハ1002丸ノ内線カラーの姿。
銀座線カラーで走っていたデハ1001の姿は無く、個人経営の博物館に旅立った後でした。

先程キャベツ畑の間を走っていった3000形が休んでいました。

そして、小型電気機関車『デキ3』がグレーに塗り替えられ、クリスマスの飾り付けがされていました。
屋根の集電装置がたたまれている、というよりは無くなっているように見えるので、もう完全に展示扱いとなってしまったのか…？

乗ってきた2000形が外川に向かっていくのを見送った後は、歩いて銚子駅へ。

銚子駅は現在駅舎建替え工事中。

そしてまた2000形に乗る。
車体に付けられたイルミネーションが輝き始めて…。

車内はなんとも不思議な、というか怪しい雰囲気の光が溢れていました。

『君ケ浜』駅に到着。辺りはもうだいぶ暗くなってしまった。
駅長猫“きみちゃん”に会いたかったのだけれど、姿は見えない。別の猫をあやしている人の姿はあったけれど…。
小屋も無い。

灯台に向かうため、すぐに立ち去ってしまったけれど、自宅に戻ってから調べて分かったのが、今年8月26日に虹の橋を渡ったという事…。

銚子電鉄からも公認、多くの銚子観光に訪れた方々からも愛された“きみちゃん”。
お年もあって、とてもおとなしい、ベンチに座っているとずっと隣で一緒に居てくれた。
もう会えない…。

空の上から、銚子電鉄を見守ってくれているのでしょう…。

トオクノクモ: 犬吠埼【千葉県銚子市】(2015年1月11日)
http://tooku-no-kumo.blogspot.jp/2015/01/blog-post_11.html

“きみちゃん”

君ケ浜に出ると、もう懐中電灯を持っていないと危ないほどの暗さ。
灯台を見ると、暗い。まだイルミネーションは始まっていないのだろうか…？

階段を上がるとやはり暗い。誰もいない。入り口の門も閉められて周りの店ももう閉店している。
3年前に来た時は、銚子海上保安部の方々による(だと思う)、イルミネーションで飾られ、それが手作り感満載のとてもかわいらしいクリスマスの一時を過ごさせて頂きました。
また、最後まで居る事はできなかったけれど、コンサートなども行われていたようでした。
5時を過ぎると、通常のライトアップが開始されたけれども人が集まる様子も無し…。
もうあの暖かなクリスマスイブをここで過ごす事はできないのか、と思うと寂しいものを感じました。

トオクノクモ: 犬吠埼のクリスマス【千葉県銚子市】(2013年12月24日)
http://tooku-no-kumo.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html