5月、新緑の夜ノ森へ。
仙台から常磐線で浜通りを南下しました。
浪江駅まで運転再開された事で、列車代行バスは浪江ー竜田駅間に変更されました。(7便のみ小高まで)
浪江駅を降りると、ロータリーで待つバスに乗り換え、荒れた町の中を通ります。
この日は少し前の日から続く山火事のためか、駅の西側にレスキューのヘリが来ていました。
6号線を『1F』を横目に南下し、富岡駅へ。
富岡川には鯉のぼりが春の風に吹かれて泳いでいました。
夜ノ森の桜並木に到着。
桜の花はもうとっくに散って、若い葉が育つ緑のトンネルに変わっていました。
人通りは残念ながら無く、帰還する事の難しさを感じさせます。
夜ノ森駅の西側の桜の木も緑の中、実をつけていました。
駅の復旧工事は落ち着きつつあるのか、線路には草が生え始めていました。
ここに来るまでも、上空には消火剤を吊るした自衛隊のヘリが何度も通り過ぎていくのが見えました。この日の段階では鎮火のめどがついた、という自治体の情報が入っていましたが、6日の時点でも完全に消火とはいかず、消火活動をされている方々には苦労をかけている事と思います。
もう一度並木道を通ってから富岡駅へ戻ろうとして、ふと木を見上げると、そこには二輪の花が咲いていました。
この位置に咲くのは老木である事を示すのだそうですが、これからも元気にここで生きていて欲しいと願うばかりです。
富岡駅から竜田駅へ代行バスに乗り、竜田駅のボーム端から富岡方面を見ると、復旧工事が終わっている様子が見られました。
次にここに来る頃には、電車で富岡まで行ける事になっているかと思うと、複雑な気持ちはあるものの、楽しみでもあります。
5月の夜ノ森・桜並木(その1)【福島県双葉郡富岡町夜の森】 - Spherical Image - RICOH THETA
5月の夜ノ森・桜並木(その1)【福島県双葉郡富岡町夜の森】
5月の夜ノ森・桜並木(その2)【福島県双葉郡富岡町夜の森】 - Spherical Image - RICOH THETA
5月の夜ノ森・桜並木(その2)【福島県双葉郡富岡町夜の森】
富岡町は、平成29年(2017年)4月1日午前0時をもって、富岡町の一部の避難指示が解除されました。
ただし、帰還困難区域は継続されていますので、バリケードを越えて侵入したりしないようお願い致します。
2017.5.5
(了)
◆ Google フォト
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