災害ボランティア活動に参加するため、福島県・浪江町へ向かいました。
台風が過ぎた日曜の朝はとても良い天気となりました。
前日はいわきで泊まってから、早朝常磐線で竜田駅へ。そして竜田駅からはJR代行バスで富岡駅へ。
富岡駅でボランティア活動をされている方に迎えに来て頂いて、浪江町役場でいったん下りてトイレ休憩、すぐお隣にある浪江町仮設商業共同店舗施設『まち・なみ・まるしぇ』を覗いてみましたが、まだ朝早いので店舗は開店前。なみえ焼きそばは、また今度。
浪江駅を越えて、活動場所である、あるお宅へ。
そこでは広い庭の木の伐採、草刈りを行いました。
何やら掘ったような跡があったのですが、それはイノシシがやったものだったそうです。
午前中で作業は完了できたので、二件目に向かう事になりましたが、そちらは継続案件で、すでに他のグループが活動中で、合流する形で向かいました。
活動場所となったお宅では、土地を引き払うため、
作業中は当然ながらまだまだ暑いけれど、休憩中に木陰に入るとヒンヤリしてとても気持ち良い。
今回もこちらの現場は継続となりました。
帰りは海沿いを案内して頂ける事になり、
その途中、パトカーが前を走っていて、よく見ると熊本ナンバー。
昨年の熊本地震に続いて、今年は大雨による被害もあり、大変なところこちらにまで来て下さっている。
以前にも他県から来ているパトカーは見てきましたが、仕事とは言え、ご苦労様です…。
請戸小学校の側を通り、大平山霊園へ。
請戸小学校の先生と生徒たちが避難し、誰一人波に飲み込まれる事がなかったという場所―。
広い、広い綺麗な空。
そして漁港から南を見ると、福島第一原子力発電所が見えます…。
この数年、数は多くはないけれど、この『浜通り』の姿を見てきました。
町への帰還をあきらめ、その片付けのお手伝いも多いのでしょう。
戻る・戻らないにしても、少しでも前に進むためのお手伝いとなるなら、いつか全てが収束する、先は長いけれど、その時まで災害ボランティアとしてお手伝いできたら、と思います。生きている間に終わる事ではないのかもしれませんが…。
避難指示解除準備区域、居住制限区域、帰還困難区域と編成されていた町は2017年3月31日、帰還困難区域を残し、避難解除となりました。
避難解除とはいえ、帰還困難区域の範囲は広く、町の2/3から3/4近くあります。
現在も多くの人たちが避難生活を余儀なくされています。
“避難指示解除前に実施した住民の帰還意向調査では、「すぐに・いずれ戻りたいと考えている」が17.5%、「まだ判断がつかない」が28.2%、「戻らないと決めている」が52.6%となっています(平成28年9月調査)。”(浪江町ホームページより)
2017.9.3
(了)
◆ Google フォト
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